辻村染織 会社概要

ごあいさつ

『青は藍より出でて藍より青し』

使い込むほどに味わい深くなる藍染と暮らしてほしい‥。藍染の生地は永く使い込むことにより、色落ちはしながらも、逆に「思い出」を染み込んで渋みを増し、その表情を豊かにさせていきます。
お客様のお手元で大事に使い込まれることで、藍染はさまざまな形に変化していくのです。

藍をいかに生かすか、藍の命を織り込むことができるか‥。
職人の取り組み方で藍染めはいかようにもその姿、輝きを変えます。昨今では藍染めにも海外の製品が数多く出回っています。しかし私どもはあくまで国産にこだわり、糸はもちろんのこと、染め、織り、縫製に至るまで全工程日本製であることを誇りに、日夜努力と研究に励んでおります。

今現在は、私どもでは「先染め」を中心としています。「先染め」と申しますのは、かせ糸の状態で丹念に染めを重ね、その一本一本の糸の持つ色や風合いを生かしながら、縞柄や変わり織りなどで織りに変化を持たせ、生地として生まれ変わらせていく技法です。こうすることにより藍本来の風合いを大切にし、生地の一枚一枚に藍の個性が表れてきます。

ひとくちに「藍染め」といいましても様々な染め方、そしてそれを布に仕上げるための織り方がございます。
今後私どもはひとつの「藍染め」の枠にとらわれることなく、時には色糸を使い、また草木染などにもトライするなど、長い経験と知識そして飽くなき探究心をもとに、独創的な解釈を加えながら、移りゆく生活様式に合わせ様々なチャレンジを重ねて新しい「藍」を探していきたいと考えております。

古きよき伝統を守りつつ新しいものづくりへのチャレンジ精神を忘れることなく私どもの染物から職人のものづくりへのこだわり、熱さが感じられるそんな藍染の発信基地でありたいと考えております。

少々硬い挨拶になってしまいましたが皆様に気楽にアクセスして頂けるのをスタッフ一同お待ちしております。
どうか今後ともよろしくお願い致します。


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